2022-01-01から1年間の記事一覧

動脈圧

動脈圧が低いととにかく心配になる、多くの麻酔科医に共通する感情でしょうか。 確かに動脈圧が低いと、冠血流やその他臓器血流に懸念があるだろうし、圧を保つことでいい管理をしていると思いたくなるだろう。 ところが、圧が正常値だからといって、十分な…

CPB離脱とカテコラミン

人工心肺離脱の際、カテコラミンを使う麻酔科医が多いことと思う。 私が見てきた人の多くは「とりあえず始めて、心臓の収縮がよくなったら減量。」というスタンス。 果たして、それは本当に必要だろうか? β受容体刺激によってcAMPが上昇し、筋小胞体からCa2…

Wall stress

循環器内科にかかわらず麻酔科医にとっても必要な視点、「壁応力」。非開心術における麻酔でも、特に心疾患合併患者では常に意識すべき観点であるが、はたしてどれだけの人が意識できているだろうか。甚だ疑問である。複雑な心機能、心臓力学を把握すること…

TEE

久しくTEEの勉強をしていないため、レベルは下がっているだろう(細かい知識という点で)。結局、診療に足るDecision makingが重要なのであるが、麻酔科医の技量だけでなく、心臓外科医にもそれを受けての理解がなければ成立しない。というより本来の目的を…

ボクシング

井上尚弥VSノニト・ドネア、、、緊張感、ドキドキ→興奮、鳥肌、そして涙と感動。僕の体内でいろんな反応がおきていただろう。予想通りではあったのですが、二人の姿にしびれました。そして尚弥の凄さにただ圧倒されました。本当の「強さ」を感じました。 足…

存在

自分自身、このブログの存在を忘れてました。もう削除しようかとも思いましたが、自分の愚痴やイライラの捌け口として、再開します。ただの「しがない」麻酔科医ですが、だれよりも循環動態を考えられるようになりたい、、もともと循環器という世界は苦手意…